黒柴の徹子

夫婦二人とおっとり黒柴犬徹子。初めての飼う柴犬の飼育日記。

生後1年338日 思い出すこと

最近思い出すシーンがあります。
初めて徹子と会った日のこと。

私は黒柴の女の子を探していて、ブリーダーさんで生後2日の徹子と会いました。
実は徹子には白柴の男の子と黒柴の女の子のきょうだいがいるんです。

私は黒柴の女の子2匹のうちどちらでも選ぶことができました。
たった2日の犬生ですがもうすでに差は歴然としてて。
比較すると徹子は鈍臭そうというか、いやそうではないな。もう1匹の子がとても秀でた犬だったんです。
いかにも賢そうで強そうでした。
その子はきっと打てば響くタイプ。きっちり訓練を入れたらすごくいい犬になるんじゃないかなと思うようなオーラがありました。


でもなぜか心は徹子に惹かれていました。
もう1匹の子は私には強すぎると思いました。
素晴らしすぎ、立派すぎ、しっくりきませんでした。
どちらかというと徹子がいたら楽しそうという未来の方が自然に想像できたんです。


「一旦考えます」と言ってブリーダーさんのお店を後にし、50m歩いて引き返しました。
「やっぱり決めます、この子にします」と徹子をうちに迎える決意を伝えました。
これも第6感。
今約束せずに、もし他のお家が徹子を引き取ったら、後悔しそうな気がしたのです。

そうして徹子はうちの子になりました。
あの時、もう1匹の子を迎えていたら、賢くて強くてしっかりしてて、それはそれでよかったんだと思います。
そのくらい素敵な子だったから。

でもやっぱり徹子を選んでよかったなと思うのです。
全体的な性格のバランスや容姿も含め、徹子の方がうちに合ってたなと。

この選択を後悔したことは一度もなくて、あの時第6感に従った自分は正しかったと思っています。

あのもう1匹の立派な子が来ていたら、あの子を我が家で暮らさせたらもったいないし、私たちには荷が重かったのではと。

2日目で決めた我が家ですが、もう1匹の子の方が強いという予感は当たってて、その後も見に行くと、徹子はお母さんのおっぱいの一番出るところをうまく占領できず、普通体型。
もう一匹の子は要領よくよいおっばいにありついてピチピチのまん丸に育ってました(笑)

もちろんブリーダーさんが見て補助してくださっているので、徹子も正常な成長をしてはいたので問題なかったんですが。
「徹子は鈍臭いねー」と笑ったことを覚えています。



そして現在、徹子がふんわりしたムードを出し、ポヘポへしながら我が家で暮らしているのを見ると、徹子を選んだ自分を褒めてあげたい気持ちになります。

よくぞ徹子を選んだなって。

犬は厳密に言えば優劣はあります。
ショーに出すとしたらこの子の方が向いているという物差しで測ることは可能です。
耳はどのような立ち方か、しっぽの巻は強いか、足は太いか、全体的なオーラはどうか?という点でどうしても優劣はついてしまいます。
同じ犬種なのにペットショップで値段が違うのはそういう理由だと思われます。

でも、ショーに出す気は無い家庭犬なら?
その子の器に合った家に行くのが一番いいと思います。

犬を飼うお家のカラーに合った子はどんな子か?って絶対あると思います。
自分も運動が好きでビシバシ訓練をしたいなら、それに応えてくれる子がいいし、うちのようにまったり楽しくやろうという家ならおっとりした子がいい。

もし、これから犬を迎えることを考えている方がいたら、高い子がいい子という考えは一旦置いておいて、「自分の家に合う子はどの子か?」という観点で見てあげて欲しいですね。
お店の方や保護団体の預かりさんともこの子はどんな子か?という話ができれば参考にすればいいと思います。
むしろ、その個性を把握していないような場所では買っちゃダメ。
徹子のブリーダーさんは、子犬をよーく見て、この子はこういう子って色々教えてくださいましたし、今も気にかけてくださってます。

そして最終的に決定づけるのは結局は人間の第6感なんですけどね。

不思議なご縁に感謝したい気持ちです。
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